PM2.5から身を守る
正しいマスクの選び方

国家検定の規格に合格した
「DS2」か「N95」のマスクを選びましょう

現在の中国では、日本が定める規定量の26倍もの濃度(900マイクログラム/m3)のPM2.5が計測されることもあり、外出の際には必ずマスクをしたほうがいいと呼びかけられています。 しかし、マスクにも様々な種類があり、市場に出ているマスクで「PM2.5対応」と表示されていても、専門家から見て必ずしも推奨できないものが含まれている場合があります。 PM2.5に対して推奨できるマスクは、DS2(日本・厚生労働省)かN95(米国・NIOSH)の規格に合格したものです。 「DS2」や「N95」などの規格に合格していないのにも関わらず、「粒子状物質PM2.5にも対応しています」とうたっているマスクには購入の際、注意しましょう。

マスクに濡れた布をはさんだり、マスクを何枚も重ねる方もいるようですが、それではPM2.5を防ぐことができません。

また、通常のサージカルマスクやフェイスマスクは密閉性も低いので、「息のもれこみ」が発生します。

密閉製の高い、PM2.5専用の「DS2」「N95」マスクを選びましょう。

装着しやすいマスクがおすすめ

高機能マスクは通常のマスクと違って「装着方法」に気をつける必要があり、普段使い慣れていない方の大部分の人が装着方法を間違っています。 特に多いのが、顔とマスクの間に隙間ができてしまっている例です。 いくらフィルターが高性能のマスクでも、顔とマスクの間に隙間があったらPM2.5を吸い込んでしまいます。

そのため、普段使い慣れていない方でも正しく装着しやすいように設計されたマスクがおすすめです。接顔布があるものや、顔のカーブにフィットするもの、フレームに工夫がなされているものなどがあります。

長時間マスクを使用しても息苦しくないか

たとえ、マスクの粒子捕集効率が95%以上であっても、「息苦しい」と言って外してしまっては全く意味がありません。

長時間装着しても息苦しくならないマスクがおすすめです。マスクが立体構造になっていて、鼻と口の部分にある程度の空間ができるものがいいでしょう。

日本国産のマスクの方が安心

市場に出回っているマスクには、中国の工場で製造されたものが数多くあります。

いくら「規格に合格している」「品質に問題がない」と言われても、中国の工場内で、どのようなプロセスで製造されたのか心配になるものです。生命の安全を守るマスクだからこそ、慎重に選びたいと思うのは当然です。

また欧米メーカーが開発したマスクは、日本人のサイズに合わないことも多くあります。

日本の工場で製造されたマスクは、品質や製造工程において信頼性が高く、サイズも日本人向けに作られているので安心です。 近年は日本人のみならず、中国人からも日本製のマスクが人気となっています。